断熱の話になると「○○外断熱工法」「××パネル工法」など、様々な種類のものがあり、各メーカー、各業者がそれぞれ自社製品、工法の長所を並べたてます。
中には他社の製品を誹謗するものまでいます。そんな中で建て主、又リフォームしたいと思っている人は、勉強すればするほどわからなくなってしまうことがあるのではないでしょうか。
そこで、正しく理解するために以下のように考えましょう。どんなに断熱しても熱は、断熱材を通過して必ず逃げていきます。
ただし断熱材の種類と厚さによって逃げる程度が違うのです。断熱材は住み心地に多大に影響しますので出来るだけいいものを使うべきです。コストも家全体の比率からみると小さいのです。
住宅に使われる断熱材は色々ありますが、建て主にも多くの建築業者にも断熱材の性能を数値で比較する習慣がないから選択する術がわからないのが現状です。
しかし前回の「住まいる通信」で載せたようにRという数値を使うと、とても簡単に確実に自分の家の断熱性能を高めることが出来るのです。
アメリカでホームセンターに行くといろんな種類の断熱材が店頭に並んでいます。それを見ると、どの製品にも大きな字でR2.5とかR4.1などと書いており、「Rは熱の逃げを防ぐ度合いでRが大きい程熱が逃げにくい」と註記しているそうです。
さらに「当地域では壁にはR3.5以上、天井にはR7以上の断熱が断熱基準で求められている」と書かれた札が置いてあったりするそうです。そして、家を建てている大工さんに現場で「この家はどんな断熱をするのですか」と聞くと、たちどころに「天井は、R7だ、壁はR3.5だ」と答えが返ってきます。
日本では、「○○で断熱してる」とか「○○工法です」と商品名だったり、グラスウール100mmという返事で、性能を数値で答えてくれる大工や監督はほとんどいないでしょう。
日本でも断熱性能はRで表示されます。Rさえわかれば誰でも自分の家に使われている断熱の程度がわかるのですが、なぜかこのRという数値が一般に使われていません。建て主にとって、断熱の程度を簡単にわかるためには、非常に役立つ数値ですからぜひとも知っておくべきです。表に色々な断熱材や建材のR値をまとめました。前回の表と照らしあわせると次世代省エネルギー基準に適合した断熱であるかどうかわかります。
例えば厚さ100mmの高性能グラスウールはR=2.63で厚さが倍になればR値も倍の5.26になります。
「次世代省エネルギー基準」で壁の断熱に求められているのはR=2.2以上で天井の断熱はR=4以上ですから、壁には100mmでOK、天井には200mmでOKということになりますが普通のグラスウールでは高断熱にはなりません。
土壁も断熱性能から言えば高性能グラスウールに比べると1/15以下の断熱性能、桧や杉で1/3以下の断熱性能ということになります。
